20世紀の代表的独填系

名指揮者カール・ベーム

AAFC例会資料

2011/4/24

担当 : 高橋 敏郎


今回は20世紀の代表的独填系名指揮者カール・ベーム(1894-1981)とウィーン・フィルのコンビによる彼の絶頂期といわれた時期1960年代の名演奏を2曲、映像とともに聴いていただきます。作品は何れもべ一ムが最も得意としたモーツァルトと R・シュトラウスによるものです。

1。リヒアルト・シュトラウス「死と変容」 (または「死と浄化」)
  
(1963年5月19日 ウィーン・コンツェルトハウスで収録) (演奏時間23:10)。

R・シュトラウス作曲による交響詩。「ドン・フアン」に次ぐ2作目の交響詩で1989年、25歳のときの作品であるが 序奏と結尾部をもつ1楽章からなる自由なソナタ形式。何れ誰にも到来する死の瞬間を交響詩の形で表現しようという構想は既に10代のころからあったようで、本曲は死の訪れにおける「暗黒から光明へ」というロマン派的思想を具現したものともいわれる。
序 奏 部 分 )
死 の 動 機(本曲の主要モティーフ)一熱 病 の 動 機( 不 規 則 な 鼓 動 音)-微笑の動機一
少年時代の回想の動機一死の動機
主 要 部 分 )
提示部(第一主題)  死の動機一死との闘争の動機一生への執着の動機一
恋愛の動機(青春時代の回想)一生への執着の動機一死との闘争の動機一少年時代
の回想動機一死の動機一生の執着の動機一浄化の動機
    (第二主題)  少年時代の動機一青春時代の動機一微笑の動機一生の執着の動機
展開部  主に第二主題の動機群から成り激しい迫力で展開する。
再現部  主要部の冒頭部分が再現。生への執着の動機一恋愛の動機一死の動機-
(死の鉄樋が響く)一浄化の動機一少年時代の動機
結 尾 部 分 )  浄化の動機一徹実の動機一少年時代の動機t浄化の動機

2。モーツァルト 「交替曲事40番ト短調」
  (1964年1月26日 インスプルツク・冬期オリンピック開催記念コンサートでの生録音)
  (演奏時間 23:40)

説明の必要がないほど著名なモーツアルト最晩年の作曲に成る短調による名作。
構成は 第一楽章 ソナタ形式 冒頭部分の「疾走する悲しみ」第二楽章 天国的に美しいアンダンテ
第三楽章 透明感のあるメヌエット 第四楽章 デモニッシュなロンド形式 による4楽章から成る。
(音源は何れもニホンモニター・ドリームライフ DLVC1211)   

   以 上