レコードとCDとハイパーソニック・エフェクト

AAFC例会資料

2016/08/28

担当 : 夏原 正年

 

「ハイパーソニック・エフェクト」

テレビ番組で複数回、レコードとCDの聴き比べが行われましたが(番組の一つは、「所さんの目がテン」)、同じ曲を聴き比べた場合、レコードを聴いた時はα波が発生するが、CDを聞いた時はβ波だけでα波は出ないという結果でした。
レコードはスクラッチノイズも含め40KHz位までは収録されており、20KHz以上の超音波を伴うと脳がα波を発生する事が、「ハイパーソニック・エフェクト」言う名前で近年証明されています。

以下の条件下で「ハイパーソニック・エフェクト」が得られます。

①可聴領域の音と連動して、20KHz以上の超音波が出ている
②20KHz以上の超音波は倍音である必要はなく、ノイズ成分で構わない
※楽器で倍音由来の超音波が出ているのはチェンバロとチターのみ、他の楽器は擦れた音・息漏れ等のノイズ成分
③音としては認識できなくても、脳は100KHz位までの超音波を感じている
※皮膚を通して、超音波を感じているという話もあります

CDを聴く際は、以下のような高音域拡張装置がないとα波は出ないという事になります。

フィデリックス        ハーモネータ (SH-20K AH-120K)
ビクター           K2プロセッシング
パイオニア         レガートリンクコンバージョン
新潟精密          フルエンシDACチップ(FN1241  FN1242A)   
                ※ESOTERICの X-30やLUXMANのD-80で使用
PCオーディオ用再生ソフト  Frieve Audio

参考資料は こちら

試聴

① レコードとCDとの比較 

グラシェラ・スサーナ/アドロ
コレギウム・アウレウム合奏団/モーツァルト/KV334・第一楽章

② CDで、20KHz以上の超音波を付加しない場合と、付加した場合の比較

グラシェラ・スサーナ/アドロ
松田聖子/SWEET MEMORIES
BELL`Z演奏会/会長挨拶//茶色の小瓶       
FEALING Best Collection/鳥が奏でる森のシンフォニー//水が奏でる透明な世界 

③ フルエンシDACを使用しての試聴
Diana Krall/The Look Of Love/S'Wonderful    (4:28)
曽根麻央/Jan 22nd                   (5:39)
竜馬四重奏/YAMATO                  (4:39)
       /花は咲く                   (4:49)
ヴェラー弦楽四重奏団/Mozart/弦楽四重奏曲 第21番 (1966年)
                                (25:11 終了時間まで)

演奏者紹介

「Diana Krall」  

カナダ生まれの女性ジャズ・ピアニスト、歌手。1990年代以降に最も成功したジャズ歌手の一人。
「She」で有名なエルヴィス・コステロと結婚。

「曽根麻央」

将来を嘱望される、流山在住の若手トランペッター。
バークリー音大留学中にKeep an Eye International Jazz Awardsで優勝。
2014年には国際トランペット協会のインプロヴィゼーション・コンペティションで優勝。
バークリーが新たに設立した修士課程のプログラムの第一期生として全額奨学金を授与され入学、研鑽に励んでいる。

「竜馬四重奏」 

柏在住のバイオリニストの「竜馬」と、日本を代表する若手和楽器奏者3人[津軽三味線の「雅勝」、篠笛の「翠」、鼓の「仁」]がコラボして国内外で活動するユニット。
今年、ポニーキャニオンより「Neo Zipang」でメジャーデビュー。

「ヴェラー弦楽四重奏団」

ワルター・ヴェラーはヴァイオリンの神童として少年時代を過ごし、1965年にウィーン・フィルハーモニー管弦楽団コンサートマスターに正式に就任。
このワルター・ヴェラーが中心となり、同じくウィーン・フィルの楽員であるアルフレート・シュタール(ヴァイオリン)、ヘルムート・ヴァイス(ヴィオラ)、ロベルト・シャイヴァイン(チェロ)によって1959年に組織された弦楽四重奏団である。ウィーンの弦楽四重奏団らしく、ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルト、ブラームスにおいて、ウィーンの伝統を伝える、しなやかできめ細やかな、センスあふれる演奏を残している。活動期間は短く、1969年にヴェラーの指揮者転向により解散してしまったため、残された録音は少ないが、いまだにCDの再発売が繰り返されている。
ワルター・ヴェラーの退団を機に、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の特色が失われていったとも言われている。

 以 上

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