2008年10月17日

オーデオ ラジオ 駄話し シリーズ
その第10話

あるオジサンの回顧録


幼児期にお稽古事の中にピアノを選んだ親御さんが多いのですが、まかり間違うと、一般生活の中でしっかりした教えを受けた子供はある面辛い事に成りました。今みたいなCD,DVD,の時代は良いのですが、LP,SP,& EP のレコード盤では音楽が楽しめなくなります。

なぜかって?良い先生に熱心に音階練習をした子ほど、ドレミの絶対音感が身に付いたおかげで音程のふらつきに付いて行けなくなり、気にしだすと本来の音楽が楽しめなくなります。この場合は曲を楽しむよりは音階のずれが気になってしょうがなくなります。

このごろはレコード再生がすきもの仲間しか無くなり、機械回転の精度も上がりこんなことも無くなったおかげであまり聞きませんが、訓練を受けた小さい子供ほど、この音楽おかしいねと言われます。ある程度の年になると言わなくなります。

オジイサンはこの様な訓練を受けていないのでカラオケは素っ頓狂な発声で周りからいやがられます。ある意味とても幸せかも?。

 音階の基本はドレミですが、オーケストラの大編成でホールに聞きに行くと、にぎやかな各自の楽器の練習音が入り混じって聞こえます。それなりのオーケストラの開演前のセレモニーのミックス音と高校のブラスバンドの音はなんとなくその楽団の今から奏でる音の感じが分かってしまうのは私だけでしょうか?

 開演前のあの音が私は好きです。今日はどんな音でこのコンサートはこの曲を奏でてくれるんだろうか期待の前奏のもう一つ前の前奏曲です。皆さんはどんな感じであの音を聞いていますか?。
 
パブロフの犬の話で食事のとき必ずベルを鳴らすと、ベルを鳴らしただけでよだれをたらす様になると言います。幼児期にお通じの習慣をつける意味でエリーゼのためにのオルゴールを母親が必ず掛けた為に、小学生になっても聞くのがいやになった子がいました。   
パブロフの条件反射は、人でも同じですね。ちなみに私ではありません。本人に聞きました。

                           11回目に続く