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唄は世につれ、世は唄につれ 
昭和の流行歌を聴いてみよう 第1回
(1925昭和初期~1989昭和末期迄) つまり昭和全般

2016年11月13日

分科会資料
担当 : 森 幸雄

 

子供のころ聴くとはなしにテレビ・ラジオから聞えて来た歌謡曲や音楽、大人になっても心のどこかに残っている、曲を聴くと少し昔の自分を想い出し、あの頃のときめきがよみがえる---心のタイムマシーン
有名な歌手・曲だけでなく、B級グルメ然らずとも「こんな歌手居たね、この曲歌聴いた事ある」等の珍しい曲も登場します。限られた時間内で紹介していますので欠けているものもあるかと思いますがご容赦下さい。

歌謡曲は、ただ漠然と聞くのでなく、歌詞をかみ砕いて聴くと当時の世相や情景が見えてくる、年を重ねると尚更、これが歌謡曲を聴く楽しみでもある。文化も違う言葉の意味が判らない外国語歌謡では無理

第1部(前半)

①戦後、特に昭和30年代に活躍した代表的な歌手4人(美空ひばり、島倉千代子田畑義男、三橋美智也)を紹介 30:56

美空ひばり(1937~1989 52歳没)--- 愛称 御嬢(おじょう)----------------------------------8:05

a. 1952(S27) りんご追分 ラジオの東京放送開局を記念して放送されたラジオドラマ『リンゴ園の少女』の挿入歌(当時15歳)、映画化され本人が主演。本楽曲の舞台となった弘前市のりんご公園に歌碑が建立

b. 1989(S64) 川の流れのように 自分の波乱な人生を振り返り唄ったひばり最後のシングル。この年の6月没
没後にシングル盤は売上を伸ばし、150万枚を売り上げるミリオンセラーとなった

島倉千代子(1938~2013 75歳没) --- 愛称 お千代さん---------------------------------7:40

a.1955(S30) この世の花  デビュー曲(17才)  雑誌「明星」連載の小説から映画化されその主題歌、作詞:西條八十、作曲:万城目正、発売から半年で200万枚を売り上げ、デビュー曲にして自身最大の大ヒット

b.1957(S32) 東京だよおっ母さん 島倉千代子の代表曲、映画化され本人が主演、台詞入りで何回か録音しているが、この録音が一番いい、この曲を聴いて母親を東京見物させたつもりになったかな?

田畑義男(1919~2013 94歳没) 愛称 バタヤン----------------------------------------8:17

a. 1939(S14) 大利根月夜  1844下総の大利根河原で笹川の繁蔵一家と飯岡の助五郎一家の大喧嘩があり、このとき、笹川方の助っ人として戦い、命を落とした平手造酒(みき)を湛えた歌です

b.1953(S28) ふるさとの燈台 (1957(S32) 映画「ふるさとの燈台」主題歌、お話は御前崎燈台が舞台、歌碑がある

三橋美智也(1930~1996 65歳没) 愛称 ミッチー --------------------------------------6:54

a.1955(S30) おんな船頭唄 水郷潮来で釣り船屋の女船頭のあや子と恋人との関係を描いた映画の主題歌、歌詞の中に出てくる十三七つとは「まだ若い」今で言う二十歳頃の事、なかなかお洒落な言い方である

b. 1956(S31) お花ちゃん 東北の田舎娘お花ちゃん(恋人)を田舎にひとり残し、東京に旅立つ彼氏を見送る様子を唄った

②.昭和30年代~60年代に活躍したその他の歌手と持歌(年度順)その1 31:01

1. 1957(S32) 有楽町で逢いましょうフランク永井 有楽町そごうのコマーシャルソング、柏そごうは今年閉店???
2. 1959(S34) 僕は泣いちっち ♪守屋浩 ロカビリーで大躍進、「大学かぞえうた」や「有難や節」等珍名曲がある
3. 1959(S34) 情熱の花 可愛い花ザ・ピーナッツ 姉のエミ 2012/6 71才没、妹のユミ 2016/5 75才没
4. 1963(S38) こんにちは赤ちゃん梓みちよ 作詞:永六輔、作曲:中村八大の超有名な作品
5. 1965(S40) まつのき小唄 ♪二宮ゆき子 1945(S20生) 少女時代から童謡歌手として活躍、1972年引退
6. 1967(S42) 花と小父さん伊東きよ子 1947(S22生) 怪我の為ミュージカルダンサーから歌手へ転身、現在は引退   作詞作曲は:浜口庫之助
7. 1970(S45) 恋あざみ ♪勝彩也 YouTubeより   うっすらと記憶はあったが、曲名・歌手が思い出せず、最近発見した
8. 1971(S46) 恋人もいないのに ♪シモンズ 歌手名から外人デュオのようであるが、関西出身の日本女性デュオ
9. 1973(S48) 夏になったら ♪やまがたすみこ 1956(S31生)のシンガーソングライター、中学生時代の自作曲
10. 1974(S49) 別れの夜明け ♪石原裕次郎八代亜紀 嫌いでない職場の女性とカラオケで歌ったことがある人も多いのでは

第2部(後半)

昭和30年代~60年代に活躍したその他の歌手と持歌(年度順)その2 29.28

11. 1976(S51) 思い出ぼろぼろ ♪内藤やす子 2006 脳内出血で緊急入院、リハビリ後、今年芸能生活を再会
12. 1977(S52) 迷い道 ♪渡辺真知子 最初のシングル、その後かもめが翔んだ日、唇よ、熱く君を語れなどがある
14. 1979(S54) 魅せられて ♪ジュディオング 阿木燿子がエーゲ海の風光をイメージして作詞、筒美恭平:作曲
15.1980(S55.04) こぼれ花 ♪たかだみゆき  3番目の歌詞にある「一度でいいから縋(すが)りたい本当の男の優しさに」とはどのような優しさの事を言うのだろうか⇒ →相手に見返りを求めない優しさとか親切
16. 1980(S55) 奥飛騨慕情 ♪竜鉄也 最初のシングル、売り上げ150万枚、いやそれ以上との話もあり大ヒットした
17. 1982(S57) 夏をあきらめて ♪サザンオールスターズ 5作目のアルバム
18. 1982(S57.12) 氷雨 ♪日野美歌 1977年佳山明生のデビュー曲。日野美歌との競作
19. 1983(S58) ワインレッドの心 ♪安全地帯 サントリー「赤玉パンチ」CMイメージソング、安全地帯の代表曲

③.昭和当時流行っていた海外のPOPとJ-POP 29.29 

1.1957(S32) 砂に書いたラブレター ♪パット・ブーン  なかなかロマンチックなタイトル、手紙の様に証拠が残らなくていいか!
2. 1958(S33) クワイ河マーチ ♪ミッチ・ミラー合唱団 ---口笛コーラスが見事、映画『戦場にかける橋』のテーマ曲
3. 1959(S34) ローハイド ♪フランキー・レイン---たしかテレビ放映があったような?
4. 1963(S38) ミスター・ベース・マン ♪ジョニー・シンバル 、スコットランド出身のシンガーソングライター、1993没48歳
5.1963(S38) ワシントン広場の夜はふけて ♪ザ・ビレッジ・ストンパーズ---ディキシーランド・ジャズ
6. 1966(S41) お嫁においで ♪加山雄三  本人が主演し東宝の青春映画となった
7. 1971(S46) 翼を下さい ♪赤い鳥 作詞:山上路夫、作曲:村井邦彦 --山本潤子の澄んだ歌声を聴いていると若かりし頃を思い出し、「卒業写真」「武田の子守歌」なども聞きたくなる、なつかしい。(分類はフォークソング)
8. 1993(S68) 真夏の夜の夢 ♪松任谷由実 シェイクスピア作の喜劇「真夏の夜の夢」を唄にした、幾度かオペラ化、映画化もされている
9. 1978(S53) この空を飛べたら ♪中島みゆき 加藤登紀子への提供楽曲 1978年フジテレビ系ゴールデンドラマシリーズ『球形の荒野』の主題歌

以上