AAFC

お祭り参加の記録
エジソン蝋管式蓄音器からデジタルハイレゾ迄音楽再生の歴史を

2017年10月21日
2017年10月29日
2017年11月25日

イベントレポート
記録 : 脇田隆夫


1回目 川村学園女子大学 鶴雅祭  10月21日(土)
2回目 中央学園大学 あびこ祭 10月29日(日)
3回目 市民のチカラ祭まつり
     /うなきちルーム・スカイラウンジコンサート(けやきプラザ11F)  11月25日(土)
 

牛久にある古典音響機器ギャラリーを会員が二組に分かれて見学に行ったのが去る5月。
川村学園女子大学から学園祭参加の打診があったのが6月。

昨年の「真空管アンプとアナログの世界」は大好評であった。
今回は趣向を変え、学生に音楽再生の歴史を学ぶ機会を作ろうと考え、イベント担当夏原理事がギャラリー中鉢会長に機器の貸し出しを打診。

技術系譜の教育に資するならばと、二つ返事でご承諾頂いた。
貴重な機器は見て触って聴いて感じて下さい・・今の機械はブラックボックス化しており見えないのですから。仮に壊したってもよいのです・・度量の広さ、情熱に会員一同大感激。
これが経緯。

同じコンセプトで川村学園に続き、中央学院大学、「市民のチカラ祭」にうなきちルームコンサートとして参加することにした。

 

巻の1 川村学園鶴雅際 10月21日(土)

展示品は古典音響機器ギャラリーからお借りした、スイス製オルゴール、エジソン蝋管式蓄音器、エジソン縦振動型蓄音器、フランス製蓄音器、SPレコードなどの貴重品。
小笠原会員自作蓄音器。
LPプレーヤー、CD,PCオーディオなどハイレゾ製品。

今回も会場はキャンパス最奥の2F教室。EVはなく搬入には苦労する。
前日に、重い机・椅子を移動してスペースを作り、機器すべて搬入を終了。
オルゴール・蓄音器の取り扱い練習、SPの音出し入念なチェックを行い準備OK。

当日はまさかの秋台風で朝から大雨。キャンパスのテントは空っぽ。女学生の甲高い声もまばら。
それでも我がコーナーには目的通り女子大生中心に連れ添ってブース巡りの来場者がボチボチおいでになる。
尤も入口周辺で懸命に呼び込む営業の達人AAFC会員が大活躍していたこともあるようです。

講座方式でなく、三々五々集まった方に、個別説明をしていく。
鳥居理事の説明は回を重ね手慣れていく。へえ、あら、すごーいと見る、聴く、触れて、感じて頂いたようです。但し、LP、CD、ハイレゾ迄は行かず、途中下車の方ばかり。

昼過ぎには市の青木副市長がおいでになった。参加者は100名程度で反応は今一つの感。
雨が激しくなり、3時過ぎには撤収とした。

 

巻の2 中央学院大学あびこ祭 10月29日(日)

我孫子が本拠地だけに力が入っており学生課、教授、実行委員などサポート体制は格段のもの。
割り当て場所・6号館はメイン会場、我がブースはエスカレートで上がると直ぐの好立地。
EVもあり、搬入は容易、机・椅子も実行委員の手に寄り予め全て撤去してある。
機器類は前回と同じパターンで調整は容易。

当日はなんと、まさかまさかの台風。それでも元気な学生たちは場外ステージで盛り上げに必死。微笑ましい、流石箱根駅伝連続シード校だけに勢いがある。

教員たちも手作りコーヒー焙煎機でローストした美味しいコーヒーを提供している。冷え切った身体に熱ーいコーヒーはたまりませぬ。

さて、オープンと同時に学生さん、家族連れ、カップル、年配の方が次々と来場。
1Fエスカレーター前では、手練れの営業マンAAFC会員がチラシ配りと呼び込みに余念がない。


蝋管エジソン蓄音器の前でじっと説明を聞いていたお子様、未来のエンジニアとなるかも・・。鳥居理事の説明も熟達の域に近づいた。今回も手回し式蓄音器で途中下車の方が多い。


実行委員、学生課のご担当、教員達が折り繁く会場を覗きに来て下さる。
300枚用意したAAFCリーフレットはほぼ捌けた。
2時を過ぎるころ風雨が強まり、あびこ祭は早めに打ち切り。最後に会場においで頂いた実行委員長さん、雨でびっしょり、声もガラガラ、良く頑張った。悪天候に負けずの反響であった。

 

巻の3 「市民のチカラまつり」うな吉ルームでのコンサート

3度目の正直で抜けるような青空。
我孫子市で1番高い標高のブースからの眺望には何時もながら惚れ惚れする。
美味しい淹れたてコーヒーも提供いたしますとのキャッチフレーズ。
AAFCマドンナ会員がさり気なく温もりを来場者に差し上げている。

今回は3部に分けての説明会方式。1番目が各種古典音響機器。2番目にSP/LPの世界。3番目にデジタル系ハイレゾ迄とした。各30分で1時間半が一組。これを3回繰り返す。

午前10時 出足は好調 定員30名の椅子は満席。

古典音響機器はオーナー中鉢博ギャラリー会長さんの説明。流石に掌中の珠を紹介するが如く。歴史から機械の有様までキラキラ光る眼でお話される。満席30名のお客様食い入るように聞いていらっしゃる。

SP/LPは石井会員。周到な準備で揃えた自作アンプでタンノイSPがよく鳴っている。選曲も馴染み易いと好評。


デジタル系では20kHz以上がカットされた通常CD再生、20kHzを加えたCD再生。ハイレゾ再生と夏原会員が実例で音の秘密を順次解明して判りやすいと好評。

午後からは星野市長が来場され、熱心に中鉢さんのお話を聞いておられた。

この日は井上家土蔵SPコンサートと重なり、人繰りが懸念されたが双方に会員が多数応援参加して乗り切った。有難い。

夕刻から中鉢さんを囲んで「はな膳」での夕食会。快くお助け頂いた感謝を込めて10名が参加、こぼれ話、楽しい話題と美味しい料理・お酒で愉悦の時が過ぎて行く。

 

お祭り出展シリーズ全3回無事終了。
9月1日のスカイサロンコンサートから切れ目なく続いたイベント6回は全て終了。
イベント担当夏原・技術担当鳥居両理事の努力で嘗て経験のないハードスケジュールを乗り切った。
終わりよければ全て良し!!

終わり      

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